約 912,505 件
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/560.html
「コヨリ!今帰りか?!」 「えっ?まぁ、そうだけど…」 「ちょーっと付き合ってくれねーか?」 「えぇー、別にいいけど・・・くだらないことだったら許さないよ?」 「大丈夫大丈夫!コウスケ様が保障するって!」 「…教室?やだコウスケいやらしー。」 「ちげぇって!今日の俺様健全モードだから!」 「へぇー、健全じゃなきゃやってるんだ?」 「……ま、まぁとにかく入ってみろって!」 「はいはい。」 「…せーの、」 「「「「コヨリお誕生日おめでとう!!」」」」 「え?な、何これ…?」 「コヨリー!お誕生日おめでとう!」 「今日コヨリのお誕生日でしょ?だから皆でサプライズしようと思って!」 「・・・みんな・・・」 「けどコウスケのせいで、そんなに準備出来なかったけどね。」 「モコはいーっつもタイミングが悪いからのぉ」 「で、でもお前らが協力してくれたおかげでそれなりの準備は出来たし! ほら、奮発してチューハイも…」 「あー!いけないんだ!未成年はお酒を飲んじゃいけないんだよ?」 「マナさんの言うとおりだよ、というかどうやってそれを仕入れ…」 「・・・・・・・・・」 「ま、まさかタカユキくんがこれを、」 「のまのまイェイ!!」 「ふごっ!?」 「ケイイチー!しっかりしろ!まだ始まったばっかりだぞー!?」 「警官志望のシゲナガがまったくのノータッチだと…!?」 「誰だよ、シゲナガの飲み物にお酒入れたの…」 「うるせー!いいから始めるぞお前ら!!」 「うっさいコウスケ。」 「仕切んなコウスケ。」 「コウスケ爆ぜろ。」 「ウェ!?」 「……あはは、相変わらずだなぁ、皆。」 「コヨリ!」 「あ、コウス………凄いことになってるね、頭が。」 「あー、うん…俺も予想外…酒入れたのがまずかったか?」 「学校で飲酒してるとこ見られたらまずいんじゃないの?」 「そこはきっとトモコ先生がなんとか!いざという時はタカに出っ張ってきて貰うし。」 「あ、意外に対策立ててるんだ。」 「って、そんなことを話にわざわざ抜けてきたんじゃなかった…ほらよ。」 「!…これ、」 「あー、捨てるなら今のうちに捨てとけよ。その、 後で捨てられてそれを見つけたらすっごいへこむし…」 「…すっごい嬉しい。ありがとう、コウスケ!」 「えっ?お、おぉ!喜んでくれたなら、俺も選んだ甲斐があるっつーか、なんというか…」 「コヨリ、それコウスケが二時間くらいかけて選んだ奴なんだよ。」 「!てめっ、それ言うなって約束だろ!?」 「あははー!!」 「こら待てや!!………くそー…」 「コウスケ…」 「…笑うなら笑えよ。」 「ありがと。」 「…どういたしまして。ま、これからもよろしくなコヨリ!」 「・・・、…うん、よろしくね、コウスケ!」 コヨリの誕生日 (せめてもう一年欲しかっただなんて) (彼にも) (決められた『設定』にも願うことは出来なかった) ※加筆修正有り(2013/06/15)
https://w.atwiki.jp/machimorikaizou/pages/12.html
2009/4/15 「Dimentio Msk HDLC」の初登場? 海外の改造品を紹介するサイト? http //game-hackers.com/forum/showthread.php?p=17424 「Here s the download to my Dimentio Mask! Enjoy!」 と書いたものと、改造データらしきものがダウンロードできるようになっています。 2009/6/10 頃 mixiの街森コミュ、2chの街森スレ等で 仕立て屋(エイブル)に「Dimentio Msk HDLC」が並んだ との報告が出始める。 2009/6/15 頃 mixi街森コミュにて、仕立て屋に並んだ報告が複数出てくる。 この頃までは、改造品は触らなければリストやデータ(見えない範囲含む)には影響しないと思われていた。 しかし、触ってなく、また、改造品を見たことも無い、海外の人との通信したこともない、といった人たちからも、 仕立て屋に並んだ報告が入る。 これにより、通信だけで改造データが登録されてしまう事実が発覚する。 2010年以降も、感染が確認されている。
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/858.html
7月7日は「私たち」の誕生日。 18歳を迎えるこの年まで、つかさはずっとそう思っていた。 小さい頃は家族でささやかな誕生日会が開かれていた。 二人で一緒にロウソクを吹き消し、お揃いのおもちゃを貰う。 中学生になるとかがみは友達と誕生日を過ごすこともあったが、夜は必ず二人揃って 一つのケーキを分け合った。 高校に入ってからの二回はつかさにとって、とても幸せなものだった。 大好きな姉と、気心の知れた友達。自分の焼いたお菓子、個性的なプレゼント。 だからつかさは7月7日が大好きで、今年も待ちわびていた。 お菓子は何を作ろうか、ケーキはどんなものを買おうか。プレゼントは何を貰えるのか。 つかさの楽しい悩みは尽きなかった。 姉の浮かれた声を聞くまでは。 「今度の誕生日、こなたがケーキ作ってくれるんだって。 なーんか知らないけどあいつ張り切っちゃってさ……えへへ」 そして当日、かがみは傍目にみっともないくらいにそわそわしていた。 鏡の前を何度も往復して、身だしなみのチェックに余念がない。 対照的につかさは朝から気分が晴れなかった。 気だるい身体に鞭打って焼いたクッキーもなぜか美味しく感じられない。 自分がなぜこんなに落ち込んでいるのか、それすらわからなかった。 「つかさ、どうしたの?気分悪いの?」 つかさの暗い表情を見かねて、まつりが声をかけた。 「あ、ううん大丈夫。ちょうどあれが来ちゃって」 「つかさって今ごろだったけ?ちょっと早くない?」 「今月夜更かしが多かったからかな……少しずれちゃったみたい」 つかさは咄嗟に嘘をついた。 自分でも下手な嘘だと思ったが、まつりはそれ以上追求してこなかった。 「大丈夫だって言うならいいけどさ。 ……にしてもかがみは何なんだろうね、彼氏が来るわけでもないんでしょ? まあいいや。じゃ、私は出かけるから、あんた達で好きにやんなさい」 彼女が来るんだよ、とは流石に言い出せなかった。 まつりが出て行ってすぐに、こなたとみゆきがやって来た。 こなたは丁寧にラッピングされた大きな箱を抱えていた。 去年のこなたのプレゼントを思い出して、つかさは自分だけが時間から取り残されてし まったように感じた。 四人がかがみの部屋に集まると、すぐにそのケーキの包装が解かれた。 「……これあんたが作ったの?」 「すごいですね」 ケーキはポピュラーな生クリームとフルーツのケーキだった。 表面はレースのようにデコレーションされ、その上でコーティングを施された果物がそ れぞれの色に輝いている。 そしてサイズの方もホームメイドとは思えない程立派だった。 趣味でお菓子をよく作るつかさも、ここまでのものは作ったことがなかった。 「すごいでしょー。これ結構作るの大変だったんだから」 「そこらのお店のより綺麗に見えるな。で、味のほうはどうなのよ?」 「百聞は一見にしかずだよ、かがみん。ま、食べてみればいいんじゃない」 食べずとも、つかさはこのケーキがかがみにとって最高の味であること、そして自分 が素直には味わえないことを確信していた。 微妙にずれた空気の中、みゆきはマイペースに自分のバッグを広げていた。 「あのー、私泉さんがケーキを作ると聞いて紅茶を買ってきたんですよ。 折角だから一緒に頂きませんか?」 「あ、私入れてくるよ。ちょっと待ってて」 つかさはみゆきが差し出した紅茶缶を、引ったくるように手にとって部屋を出た。 こうなることをつかさは予感していたが、実際に目の当たりにするのはやはりこたえた。 あのケーキは絶対的にかがみの物だった。 勿論こなたにつかさを差別する意志はないだろう。 しかしそれでも、あれは姉妹のためのケーキではあり得なかった。 つかさは台所に来ると缶を開けることもせず、気の抜けた顔でシンクに寄りかかった。 「つかささん?お湯は沸きましたか?」 しばらくそうしている内に、みゆきが専用のポッドを持ってやって来た。 持参してきたのは茶葉だけではなかったらしい。 はっと我に返るとつかさは慌ててコンロに火をつけた。 「やっぱりああ仲むつまじい所を見せられると、ちょっと妬けますね」 「…………ありがとう」 みゆきの気遣いに感謝しつつも、つかさはそれを受け入れなかった。 「つかささんが遠慮する必要なんてないんですよ。前にも話したじゃありませんか」 「そうだね。うー、でもやっぱり今日は無理かも……」 それっきり会話は続かなかった。 しばらくしてお湯が沸くと、みゆきは慣れた手つきで紅茶を淹れ始めた。 嗅ぎ慣れない、繊細な香りが立ち上る。 「いい香り……」 「つかささんのために、心をこめて淹れましたから」 みゆきはなんのてらいもなく言い切った。 「ゆきちゃん……」 「さあ、行きましょうつかささん。誰のためでも、ケーキはケーキです。 私たちも食べてあげないと、かがみさんがまた体重で泣くことになっちゃいますよ」 微笑んで背を向けたみゆきに、つかさはついて行かざるをえなかった。 まるで手品師のようだとつかさは思う。 あの笑顔に気をとられている内に、全ての仕掛けは終わっているのだ。 日付は変わって午前二時、つかさは息を忍ばせてかがみの部屋の様子をうかがっていた。 「うん、今日はちょっと感動しちゃった……ああもう、だから茶化すな! 私は本気で言ってるんだからさ……うん、ありがとう。それじゃおやすみ」 扉越しに携帯が閉じる音が聞こえると、ようやく部屋の明かりが消えた。 「やっと寝た……何時間話せば気が済むんだろ……」 家中を回って全員が寝静まったのを確認すると、つかさはそろそろと台所に向かった。 音を立てないように、気をつけながら調理器具を棚から引き出す。 そして一度自分の頬を打って気合いを入れた。 「眠い……でも、やらなきゃ……」 つかさは片手で素早く卵を割ると、セパレーターで卵白と卵黄を別々にボウルに入れた。 次に卵黄の入ったボウルに上白糖を入れ、ハンドミキサーで攪拌する。 充分に粘りがついて確認すると、あらかじめ煮出しておいた紅茶と、その葉を混ぜ合わせた。 それから幾つかの工程を経て出来上がった生地を型に流しこんで、レンジに入れるとオ ーブンにセットしてスイッチを入れた。 ここまで僅かに15分程だったが、夜更かしに慣れていないつかさは、糸が切れたように 床にへたり込んだ。 つかさとみゆきが部屋に戻った時、かがみはもうケーキを食べ始めていた。 口の周りに付いたクリームを指で拭って舐め取るその仕草は、つかさの記憶にある誕生 日会のかがみ、そのままのように見えた。 あの唇や指が、こなたの身体の上ではどういう風に動くのか、つかさはそんなことを想像して一人赤面した。 「あ、つかさっ!これとっても美味しいよ。つかさも食べてみなよー」 「えっ……ああ、うん」 つかさは恐る恐るケーキに口をつけた。ゆっくりと咀嚼し、舌全体で味を確かめる。 かがみはにこにこしながらその様子を見つめている。 「ほんとだ、美味しいね」 「やっぱりそうだよねー!美味しいよね!」 つかさはかがみの期待に応える嘘をついた。 不味かったわけではない。しかし今のつかさには、ただ出来の良いケーキとしか感じら れなかった。 「つかさから見てこのケーキどうかな?なんか失敗してる所とかない? 何回か作って練習はしたんだけど」 「どこもおかしくないよ。正直私もこんなうまく作れないかも こなちゃん、すっごい頑張ったんだね」 「うん、まあ私って凝り性じゃん。なかなか水準に達するものができなくてさ」 こなたは、今のクオリティを実現するまでの苦労を話し出した。 つかさは一々相づちを打ち質問に答えて、誠実に接したが気疲れは溜まる一方だった。 そこへみゆきが控えめに割って入った。 「あの、泉さん、つかささん、ケーキもいいですけど紅茶も飲んでくださいね。 冷めると香りが落ちてしまいますので」 「あ、そうだね。よしどれどれ……ってうまー!何これ!?もしかしてめちゃめちゃ高かったりするんじゃないの?」 「いえいえ、大したものではないんですよ。ただちょっと淹れ方にコツがありまして……」 「むぅ、なんというお嬢様スキル。さすがはみゆきさんだね」 「なんていうか、みゆきらしいわよね。ちょっと私にも教えてくれない?」 「ええ、いいですよ。少し長くなるのですが……」 会話の中心はいつの間にか、すっかりみゆきに移っていた。 おしゃべりから離れ紅茶をすすって、ようやくつかさは一息ついた。 僅かな期待と共にケーキを再び口にしてもみたが、やはり味は変わらなかった。 誰のためでもケーキはケーキ、頭では解っているのに、身体はついて行かなかった。 そして散々思い悩んだ末、つかさは一つの結論に達した。 自分で、自分のためにケーキを焼こう、と。 耳障りな電子音でつかさは目を覚ました。 「わっ……!そっか、私寝ちゃってたんだ……」 レンジを覗きこむとそこには、天井につかえそうな程に膨らんだ、シフォンケーキが出 来上がっていた。 レンジの扉を開いて取り出すと、昼間と同じ紅茶の香りがつかさの鼻をくすぐった。 そして身が崩れないように慎重に型から剥がして、最後の仕上げに取りかかる。 クリームを絞りだし、丁寧にケーキの表面をならしていく。 ほどなくして、つかさの誕生日ケーキが完成した。 こなたの華麗なデコレーションケーキとは対照的な、新雪のように無垢なケーキ。 つかさはそれを切り分けもせず、直接スプーンで削り取って口に運んだ。 「良かったぁ、ちゃんと美味しい……」 しっとりしたシフォン、生クリームの滑らかさ、紅茶の風味。その全てが素直に美味しいと感じた。 つかさは涙を流しながら、夢中になって食べた。 美しい調和を見せていたケーキが、次第に残骸となっていく。それすら快感だった。 その全てを食べきると、つかさは糸が切れたように眠りに落ちた。 7月8日。つかさが初めて迎えた「私」の誕生日。 コメントフォーム 名前 コメント なんというせつなさ・・!! -- 名無しさん (2009-05-23 14 14 34) 3次元が邪魔してつかさを抱きしめられねぇ!! -- 名無しさん (2009-05-19 01 50 45) 鬱じゃないだけに余計切ない…… -- 名無しさん (2009-05-15 22 47 37) せ…せつねぇ…つかさに幸あらんことを願っている -- 名無しさん (2009-05-15 19 54 51) 読んだ後、何とも言えない感情になったぁ…GJ -- 名無しさん (2009-05-15 02 24 50) どんな切なくても、祝ってあげたい。おめでとう、「つかさ」。 -- 名無しさん (2009-05-15 00 23 02) やべ…自分が今まで見たSSの中で一番せつない… -- 名無しさん (2008-03-24 21 03 34) 改めて読むとやっぱりすごい…。 この人復活してくれないかな…。 -- 名無しさん (2007-11-04 10 42 02) 泣いた。これは痛々しい・・・ -- 名無しさん (2007-11-03 22 51 07) なんか眼から汁がでてきそうになった…。 -- 名無しさん (2007-10-03 22 09 07) つかさにも愛を……orz -- 名無しさん (2007-10-03 11 29 55)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/178.html
玄関のチャイムを鳴らすとすぐに、「いらっしゃい」という言葉と共に扉が開いた。 私にとっては、もはや慣れ親しんだ場所で、友人の家に上がりこむときの特有の高揚感というものは感じられなかった。 「ハッピーバースデー」 と、お決まりの文句が私の第一声だった。親しい仲に改めて誕生日を祝うというのはどうも小っ恥ずかしく、 ちょっとした冗談も思わず添えてしまったのだが。 「お誕生日おめでとうございます」 一緒に来たクラスメイトもお決まりの挨拶をした。普段どおり礼儀正しく、なのに初々しく。 「おお、サンキュー」 ほら、そうしたらさっき私の冗談で怒っていた顔が、ふわりと柔らかくなって、私には滅多に見せてくれない 可愛らしい笑顔を隣に向けてしまうのだ。 こういうことになるのは分かっているのに……私はいつも素直になれないのだ。 目の前で微笑む私の大好きな人は、しかしその笑みが私に注がれることはなく、それに嫉妬してしまう自分が 本当に嫌になる。 「これ、つまらない物ですが」 ドロドロとした嫉妬にも気付かず、やんわりとした微笑を讃えながら、彼女は更にプレゼントの入った紙袋を手渡した。 あまり表情は変らなかったが、しかしいつも見つめている私には分かってしまった。彼女からのプレゼントに 本当に喜んでいることを。 そして私はまた彼女を恨めしくまた羨ましく思ってしまう。 ドロドロ。ドロドロ。ドロドロ。どす黒く、粘性の強い溶岩が体の中を流れていくような感覚。強い、独占欲が、 私を、支配して── 「……ッ」 冷や汗がつーっと流れた。また、やってしまったと思った。 私はそんな邪まな感情を拭い去ろうと、平静を装ってプレゼントを渡した。 やはり、あまり喜んではもらえなかった。私の想い人は、センスや趣味が私とはまるで違うのだ。 いや、それはきっと言い訳。勇気のない自分への言い訳。 本当はもっと別のものを買ってきていたのに、結局渡す勇気がなかったのだ。 部屋に上がらせてもらった私達は、愛すべき人の妹がつくったクッキーを肴に話に花を咲かせていた。 だけど私は、クッキーを食べてばかりいた。彼女の方ばかり見て話すのにまた嫉妬していたからだ。 なのに、あの人に『他人の誕生日なのだから遠慮しろ』と言われてしまった。 ああ、まったく私の行動は裏目に出てしまう。好かれたいのに、そのせいで嫌われてしまいそうなジレンマ。むしろ恐怖。 でも私はやっぱり意気地なしだから「美味しいからね」などとはぐらかす。 だけど私は一瞬手を止めてしまった。今回は自分も一緒にそのクッキーを作った、などといわれてしまったのだから。 体が、顔が火照るのが分かる。頬が高潮しているのかもしれない。 それはそう、ごく自然な反応。だって、家事が得意というわけでもないのに、私のために作ってくれたかも 知れないクッキー。 ・・・・・・・・・・・・ そう、作ってくれたかも知れないクッキー。本当は彼女のために作ったのかもしれない。 「どうしたの?」 またドロドロしたものがこみ上げる。私は咄嗟にごまかすことしか出来なかった。 「そう聞くと、美味しいのとそうじゃないのがある気がするから不思議だよね」 だって、あなたが作ってくれたものに叶うものなどないのだから。 「なんだと!」 また怒らせてしまった。 そうやって憎まれ口を叩いてばかりでその日は終わる──はずだった。 「じゃあ、私はこれで失礼しますね」 おっとりとした足取りと口調で彼女は退室した。 正直、ほっとした。最近彼女といると、嫌な感情ばかり覚えていたから。 「私も夕飯の準備してくるね」 妹もそういって出て行った。 気まずい。お祭りが終わった時の余韻と、やるせなさが混ざったのと同じ感じがする。そして何より、2人きり。 本当はもっと一緒にいたかったけど、その空気に耐えられず、私も帰ることにした。 「じゃあ、私も帰るね」 なのに、私は腕を掴まれた。 「え?」 ドキドキした。私の腕を掴む、その手を通して、鼓動が伝わるんじゃないかと思うぐらいに。 「その……送ってくから」 「ど、どうしたの。珍しいね。というか初めてじゃない?」 多分そんなようなことを言ったと思う。口早に言った台詞は、あまり考えずに言ったので覚えていないのだ。 あっという間に家についてしまった。 始終ドキマギしっぱなしだった私にとっては数分の出来事に思えた。 ガチャッという音をたてて、カギが開いた。 「それじゃ、さよ──」 うなら、と続けようと後ろを振り返り、私は瞬間固まってしまった。 「…………」 ・・ そこには、いつの間にか髪を下ろした愛おしい少女がいたのだから。 「あのさ、私ね、誕生日に言おうって決めてたんだ」 彼女が、言葉を紡ぐ。 「私……貴女の事が好きなの。 好きだから照れ隠しに怒って見せたし、好きだから一緒のクラスになりたいと思ったし、好きだから いつも一緒にお弁当を食べてたの!!」 狂おしいほど愛おしい。だけど届かないところにいたはずの彼女が、そんなことを言ったのだ。 もう、この気持ちを言葉にすることなど不可能に違いない。私はこんな気持ちを表す言葉を知らない。 「私、、、もぉ。私も、好き。大好きぃ」 「う、わ、ちょっと、なんで泣くのよ」 「だって、だって、だって」 嬉しさで涙が出るなんて本当にあるんだ、と思った。 「もお、仕方ないな」 そういって彼女は私をそっと包み込んでくれた。 彼女の手が、腕が、体が、暖かい。丁度彼女の胸の辺りに私の頭が、トンと乗った。 「ぅ……ぐしゅ」 「ほらほら、よしよし」 「うん……」 そっと、そおっと、彼女の手が私の髪を梳いていく。 まるで髪の毛の一本一本まで、彼女に染められていくようだった。 小一時間程たった頃だろうか。ポツリ、と呟いた。 「あたしもう帰らなきゃ」 「ヤダ」 「いや、ヤダって」 「ヤダもん」 もっともっと、こうしていたかった。 きっと一日中こうしていても足りないと思うのに、今だけなんて、耐え切れない。 「今日家に誰もいないから、泊まっていって」 「……わかったわ。まったく、こんな甘えんぼさんだったなんて」 私はその日最高の笑みを浮かべた。 とりあえず戸棚にあった紅茶でもてなすことにした。 今こうして私の部屋に一緒にいること。それだけだったら今まで何度かあったことだけど、今では 私達の関係は全く一転している。 それがとても不思議で、大切で、奇跡のようで、信じられなくて、夢を見ているような私がいた。 「えへへ」 自然と、頬の筋肉が緩む。 「あのさ、本当は誕生日プレゼント、別に用意してあったんだ」 私は、綺麗にラッピングされた小さな箱を渡した。 彼女は、しゅるしゅると紐を解き、箱を開けた。 「コレって……指輪?」 「うん。その、恥ずかしくて渡せなかったんだ」 私とあなたの指輪ですだなんて、言えるわけがなかった。でも今なら言えるから。 「ありがと。ねぇ、目、つむって」 「え、あ、うん」 指が触れているのが分かった。 もしかして、この感触は、という淡い期待が胸を満たす。 「目、開けていいよ」 ゆっくりと閉じていた瞼を開けると、私の左手の薬指に、指輪があった。 「こ、これ……」 「もらったプレゼントをどうするかは私の勝手でしょ?だから、これを私達の婚約指輪にしましょ」 「うっ、うぅ」 「ああん、もう。また泣く」 感無量とはこのことだった。もう、戻れない。私はこの人のことを、本当に愛しているんだと実感した。 そしてもっと、愛を感じたいと思ったのだ。 「ごろぉん」 私はもっと甘えたくて、その健康的な太ももの上に頭を乗せてはにかんだ。 「も、もう、何なのよ」 抗議を述べる顔が、少し赤くなっているのが嬉しかった。 だからなのか、私はとてもいい事を思いついてしまった。きっととてつもなく甘く、淫靡なこと。 「キス、して」 一瞬彼女はびっくりした顔をして、 「いいよ」 と、顔を近づけた。 勿論、唇を合わせるだけで終わるわけもなく、私達はボーっとした頭のまま、互いに舌をねじ込ませていった。 「んっ、くちゅくちゅ」 目の前の可愛らしい目が潤み、とろんとしていた。 「んっ、ぁっ」 そして左手が伸び、私のスカートを捲り、 「私、こなたが欲しい」 「ん……かがみになら。ううん。奪って、かがみ」 そしてその日、私達は初めて肌を合わせた。 「おーっす。こなた」 私達の関係のことはまだ誰も知らない。少なくとも、つかさにはいつか絶対に言わなきゃならないと思う。 だけど、同性愛というのは社会的バッシングを受けやすいものの一つだ。 慎重に、進めていきたい。かがみとの仲を。 「かぁがみぃ~」 でもやっぱり、私は甘えずにはいられない。 2人きりでない時でも、私達の距離は少しだけ変わった。 「ちょっと、くすぐったいって」 人前でベタベタすることも少なくない。 「かがみん、いい匂い~」 私達は大変な道を選んでしまったと思う。でも絶対に後悔はしない。 「嗅ぐな、恥ずかしい!」 これからかがみと一緒に歩んでいけるのだから。 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-16 01 43 50) ナイス! -- 名無しさん (2021-03-22 00 50 12) 作者です。随分久しぶりにここに来ましたが、未だに感想を書き込んでくれている人がいるようで、幸せで胸が一杯です。 本当に有難うございます。 今はSSを書く機会もめっきり減っていますが、それでも少しずつ書いています。また機会があれば、こな×かがのSSも書きたいです。 -- 1-636 (2012-11-26 02 32 33) いい百合ですね♪ -- かがみんラブ (2012-09-20 12 17 08) ↓レズじゃなくて、百合って言って下さい( *`ω´) φ_ -- 名無しさん (2011-02-23 19 55 40) レズ萌えー// -- 名無しさん (2010-08-22 22 19 39) wwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2010-08-11 20 33 04) お幸せに… -- 名無しさん (2010-06-17 17 56 45) 二人で幸せを勝ち取ってくださいっ!! -- 名無しさん (2010-04-25 17 21 35) 4話のあの数分間の描写からここまでふくらませるとは・・・ ゆっくり味わせていただきました -- 名無しさん (2009-11-08 01 13 17) 2人とも・・かっかわいすぎる・・ -- 名無しさん (2009-03-19 13 11 54) 細かい心理描写にドキドキさせられました。 作者GJ!! -- (2009-03-19 12 32 30) むう…この感動と言うか何かを表せない自分の文才が恨めしいな… とにかくすごく良かったですGJです! -- 名無しさん (2008-06-18 13 41 08) 水竜の上ビレ -- 名無しさん (2008-03-24 17 47 43)
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/52.html
3年2組・・・ここの生徒達は先生に誕生日プレゼントをしてくれる。 今回も2週間後の雪華綺晶の誕生日のプレゼントを計画していた。 「そういえば、雪華綺晶先生ってなにが欲しいのかなぁ・・・」 「大食いだから、食べ物がいいんじゃない?」 「それじゃあ残らないじゃん・・・水銀燈先生もヤクルト拒否ったし・・・」 「思い切って聞いてみるか・・・」 世界史の授業― 「雪華綺晶先生!誕生日プレゼント何がいいですか?」 「うはwwwwwストレートwwwwww」 雪「え・・・?うーん・・・・いろこい・・・・」 一同(??) 雪「・・・授業を続けます・・・レコンキスタは・・・」 「『いろこい』って何だ・・・?」 「とりあえず、町に行って探してみるか・・・」 ―ゲーム店 「いろいろ探したけど無かったな・・・・・・ん?これか?」 「うはwwwww発見wwwwww」 「マジで?これ?」 「先生!誕生日プレゼントです!」 雪「・・・・・・・・・・・・・・・・」 ~色恋~(18指定) 雪「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(´・ω・`)」 生徒達「Σ」 イロコイ・・・ UH-1(UH-1 IROQOIS・イロコイス、愛称:HUI・ヒューイ)は、アメリカのベルエアクラフト社が開発した汎用ヘリコプターである。 アメリカ陸軍に採用され、ベトナム戦争などで活躍した。 現在は後継機種のシコルスキーUH-60 ブラックホークに置き換えられたが、日本の陸上自衛隊を始めとする多くの国々では現役である。
https://w.atwiki.jp/boyfriendkari_cn/pages/25.html
-6月 -5月 5月27日 廣瀬櫂 5月23日 遊馬百汰 「えっ……! わ、うれしいな。ありがとう! あはは、なんかちょっと恥ずかしいね。」 5月12日 泉愛之丞 「マジ!? 祝ってくれんの!? 本気でうれしいんだけど! ヤバい、泣ける~……!」 5月6日 不破渓士 「君からの祝辞が何よりうれしい。……君という女性に出会えて良かったと、心から思う。」 +4月 4月30日 芹澤悠吏 「えっ!? ボ、ボクの誕生日、覚えててくれたの!? サプライズ、うれしすぎる……!」 4月13日 皇アラン 「お祝い、アリガトウゴザイマス。幸福デス。アナタのおかげで最高の誕生日になりマス。」 4月1日 明神堅梧 「俺の誕生日、忘れずにいてくれたんですね。うれしいです。本当に、最高の誕生日です。」 +3月 3月21日 周圭斗 「……別に、祝われても何もうれしくないんだけど。無駄な1年を重ねただけでしょ。」 3月12日 芳屋直景 「ありがとうございます。先輩からのお祝いが、オレにとっては何よりうれしいんです。」 3月3日 桜沢瑠風 「僕の誕生日、やっぱり覚えててくれたんだ! プレゼントは……先輩が、ほしいです♪」 +2月 2月18日 渡世千里 「祝ってくれるの? ……キミって結構マメなんだね。別に嫌いじゃないよ、そういうの。」 2月7日 真山恭一郎 「……くだらんことを覚えているな。プレゼント? おまえは既に俺のものだろう。」 +1月 1月29日 白川基 「ありがとうございます……! あなたに誕生日を祝ってもらえて、うれしいです。」 1月21日 奥結望 「きみに誕生日を祝ってもらえて、最高の気分だよ。俺と出会ってくれて、ありがとう!」 1月8日 九条生晋 「フン。誕生日くらいで騒ぎすぎだろう。……まあ、祝ってくれた礼は言っておこう。」 +12月 12月24日 西園寺蓮 「フフ。お祝いありがとうございます。あなたという女性に逢えて、私は本当に幸せです。」 12月13日 新海凛十 「わざわざ人の誕生日祝って、何が楽しいんだよ。ま、まあ……感謝、してやるよ。」 11月23日 瀬名竜之介 「へへへ、キミにお祝いしてもらえてすっごくうれしい~。オレって世界一の幸せ者かも!」 +敵校 4月11日 戌亥幸太朗 「俺のために牛丼を用意した? さすが統が目をかける女だけあるな。ありがとう。」 3月28日 野宮一期 「あんたはいちごの誕生日を祝って当然なんだから! ……うふふ、ありがと♪」 1月18日 神凪統 12月3日 冴刃シン
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/246.html
「ねえ、こなた」 学校でかがみは私に聞いてきた。 「な~に?」 「もうすぐあんたの誕生日でしょ?何か欲しいものってある?」 「おお!私へのプレゼントですか!」 「リクエスト聞いてやるのもいいと思ってね。何がいい?」 「う~ん…まあ、強いて言うなら~…」 「うんうん」 「かがみかな」 「…」 「もうすぐあんたの誕生日でしょ?何か欲しいものってある?」 かがみは一度リセットして、全く同じ事を聞いてきた。 「かがみ」 「…」 「…あ、ああ。鏡ね。立て掛けるタイプ?それとも壁に掛けるのがいい?」 「私、柊かがみが欲しいんだけど(かがみ机を叩く)ごめんなさい特に思い付かないかな」 「じゃあ…例えば、服とか」 「私、ファッション興味ないよ」 「本は?」 「好きな漫画は発売日にゲットするけどね。…言っとくけどラノベもらっても読まないと思うよ」 「…じゃ、ケーキとか」 「かがみ太るよ」 「関係ねえよ!!」 「私、欲しいものはいっぱいあるけどバイトしてるからだいたい買えちゃうんだよね~」 かがみは少し呆れている。 「まったく…じゃあ、どうすりゃいいのよ?」 「う~んそれじゃあ誕生日は~…『一日私の言うこと聞く!』で」 「ええぇっ!!?」 「…なんでそんないやいやなのさ」 「あ、あんたのことだから…なんか…変なことさせそうで不安なのよ」 「ぷー、せっかくかがみがリクエスト聞くからって言ったのに…これしかないよ、私が欲しいのは」 「…あんまり無茶な事とか、非人道的なことはさせないわよね」 「だいじょぶだよ、そんな大したことはさせないからさ」 「じゃあ…それならいいわよ」 かがみは少し不安な顔をしながら受け入れた。 (…ニヤ) そして、誕生日の当日。 「それで?私はまず何したらいいのかしら?」 私はカバンから、コス専用ウサ耳を取り出した。 「これ付けて写真とって」 「…なっ、アホかお前はぁ!!!?」 「え~~~!?かがみ誕生日なら何でも聞くって言ったじゃ~ん!いきなり私との約束破るの~?」 「…だからって、こんなの…!」 「耳だけじゃん。私がバイトでやってるコスプレなんてもっとすごいヨ」 「あんたと一緒にするな!!」 …しかし、結局かがみはしぶしぶ撮ることになる。 ふっふっふっ…今日のかがみから私へのプレゼントとは、私を一日中萌えさせることなのだよん☆ 「お姉ちゃん、もうちょっと笑ったほうが…」 「いやいや、恥じらいがある姿も萌えるんだヨ。特にかがみは」 「…うぅ…は、早く撮りなさいよ!!///」 カシャ。 「言っとくけど、他の人には見せちゃだめだからね!」 「しないよ。私はただ待ち受けに」 「するなぁっ!!!!」 「でも、結構カワイイよ、かがみ」 「…そうかな?」 「あっ。ゆきちゃん似合~う。カワイイ~!」 「そっ、そうですか?…私こういったものは始めてでして…」 「おおおお!ウサ耳ヘッドみゆきさん激萌え~~!!!写メ撮らせて写メ!!」 「…ぉぃ」 私はかがみのクラスに来た。 「かがみい~、ツインテール触らして~」 「なんじゃそりゃぁ!!?」 そしてまた、誕生日の名目で、かがみの髪で遊ぶ。 かがみは決して楽しそうな目はしていない。 「なんだぁ?なんか面白そうなことやってんなー」 そう言ってみさきちがかがみの方に寄ってきた。 が、かがみがキッと睨んできたため、「みゅ~~~~」と言いながら、あやのに頭をなでられている。 ちょっと不憫。 お昼休み。 「それで、かがみ、お弁当は?」 「はい。ちゃんと作ってきたわよ」 私は昨日、まず、かがみに弁当だけを頼んでおいた。 「おお~!つかさ弁当並に豪華じゃん!!」 「どう?私だって、やるときはやるわよ。」 「お姉ちゃん、朝5時に起きてがんばってたもんね~」 「ちょっ!ちょっとつかさあ!!」 「なんだかんだで私のために頑張ってくれるかがみん萌え」 「…うるさい、さっさと食べろ!」 私は弁当の卵焼きを頬張る。 「おいしいよ、かがみ!」 「えっ、…そ、そう…良かった、うふふっ」 素直に言われると喜んでしまうかがみ、いいねえ…このツンデレっぷりがたまらんのだよ。 午後、また私はかがみのクラスに来る。 「か~がみっ!」 そう言って私は座っているかがみの後ろから抱きついた。 「なっ…ちょっとぉ…」 「今日のかがみは私専用☆」 「ぐ…今度は何よ…」 「今度はねぇ…ん~と…私にちゅ~して!」 「えっ!!ええっ!!!さすがにそれはちょっとだめよ…!」 「え~…せっかくかがみは約束してくれたのに…」 私の声が弱くなる。 「今日さ…かがみにいろいろしてもらうの…私、すごく嬉しくて…楽しみにしてたのに…」 「…」 「でも、そうだよね、いきなりそんなことかがみは嫌だよね…ましてや私なんて…ごめん…」 「…分かったわよ」 「え?」 「し、してあげるわよっ!!それでいいでしょ!」 「え~?いいのぉ~!?」 ふっ…かがみんよ…もはや逃れることはできんぞ… 「はい、じゃあ、して!」 私はかがみの方に顔の横を向ける。 「…」 かがみは顔を赤く染めながら少しずつ私の頬に近づいてくる。 カシャ。 「…え」 「かがみのキス顔と~った♪」 「…!!!」 私は喜んで早々に教室から出ていった。 その後のかがみの表情は…知らない。 再び私はかがみの教室に来た。 「かがみ様~!」 かがみが机からゆらりと立ち上がって言った。 「ははは…さあ次は何すりゃいいのよこなた。ほら、言ってごらん」 「ちょ、ちょっと怖いですよかがみサン…」 そう言って私はわざわざパティに借りてきたネコ耳をしまった。こっちは諦めた方がいい… 帰りの電車の中にて 「はあ…今日はなんだかいつもより疲れたわ…」 電車の中で、私とかがみが座っている。 私は、かがみの肩に頭をのせて寄りかかった。 「ちょ、ちょっと…!」 「た~んじょうび~」 「うっ…///」 かがみは表情を変えないままずっと下を見ていた…顔を赤くして。私はその表情をずっと見ていた。 (んふ~、かがみんて、ほんとウブなんだから☆まったく、可愛いねぇw) 電車から降りて、駅から出た私たち。 「はい!」 私はかがみの方に手を出した。 「…何よ」 「手ぇつないで帰ろ♪」 かがみの目が点になった。 「…は?…はああぁぁ!!?」 「私の家に着くまでだからぁ~」 「それ以上何があるのよっっ!!!」 そう言ってかがみの手をとってほっぺたにすりすりした。 「ねえ~お願いかがみん♪私のお祝いにさ!」 「く…!……!!… …。」 かがみは観念したようだ…よしよし♪ 「恥ずかしいわよ…周りの人に見られてるじゃない…」 「そかな?皆、大して気にしてないみたいだよ~。私たちのこと姉妹だと思ってるんじゃないかな~?」 「…これ以上、姉妹なんていらないわよっ!!」 帰り道は、結構長い。 私はずっとかがみが真っ赤になってる顔を観察して、ニヤニヤしながら歩いた。 しかし、なんだかだんだんかがみの握る手が強くなってきた気がする… しかも、かがみの方が歩く速度が速くなってくる。 …ヤケを起こしたのか。もはや私からは手を離すことができなかった。 ちょっと、かがみサン、手。手、痛いデスヨ。 しかし、かがみはある種のオーラを発していて、話し掛けにくかった。 なんというか、「くそぅ…コイツいちいち私のカンにさわることばかりしやがってなんで私がこんなことしなきゃ いけないのよ誕生日だからって調子のってんじゃないわよ明日はどうなるか覚えてなさいよフフフ」的オーラを感じた。 …お、怒ってる。 あ、ちょっとかがみさんや、握る手がますます強くありません?このままじゃ私の手がミンチになりますヨ? こうして、私は萌えている余裕がなくなったまま手を引かれ、かがみはずんずん歩いていく。 ようやく泉家に到着。 かがみの顔はもうこれ以上ないというほどに真っ赤だった。 ようやく私は手を離す。もとい、離される。あ…手が白くなってる。 「やぁ~、とうとう家に着いちゃったねえ。でも楽しかったよ~。ありがとね、かがみん、良い誕生日だったヨ!」 「私はひたすら恥ずかしかったわ…」 「それじゃあね!かがみ!」 「あっ、ま…待って」 かがみが急いだようにカバンの中をごそごそと探す。そしてある小さな紙袋を取り出した。 かがみはその紙袋の中から、ネックレスを取り出した。 派手ではないけど、かといって地味でもないきれいなデザインのネックレスだった。 「…え?」 かがみは、私の首にそれを付けた。 「け、結構似合うじゃない…」 私はポカンとして、そのネックレスを見つめる。 「やっぱりさ…私、こうゆうプレゼントしたいなって思ったから…」 かがみが頬を指でかきながら、言った。 私の顔がぼっと赤くなった。 「じゃ、じゃあ…また、明日ねっ」 かがみは走っていった。 …ずるいよ…今日は私だけが、ただ、かがみに萌える日だったのに… 「こなた!」 私は突然の呼び掛けに返事もせず、呼ばれた方を向いた。 「誕生日… おめでとっ!!!」 かがみは少し照れくさそうな笑顔で言った。 「…」 かがみは走り去った。 「も…もぅ!最後にこんな風になるなんて悔しい…今度、かがみのほっぺにいきなりちゅーしてやる…」 私は顔を赤くしたまま家の中に入っていった。 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-21 22 35 13) 二人が可愛すぎる。くやしい!ビクンビクン -- 名無しさん (2009-12-08 19 51 39) やっぱ、楽しくて、かつ萌えるSSっていいなあ。 -- 名無しさん (2008-06-20 01 32 12) 二人ともカワイイなぁおい! ごちそうさまでした (*´Д`) -- ハルヒ@ (2008-05-28 23 20 35)
https://w.atwiki.jp/machimorikaizou/pages/17.html
街森カタログリストの仕様について 他者と通信をする際、キャラ同士のカタログリストのデータを補完し合っている模様。 Aは持っているが、Bは持っていない配信物データXに関して、AとBが通信をすると、BはAからアイテムデータXを受け取って書き込む。 Bの街森データにも、アイテムXが存在するようになる。ただし、触って初めてカタログリストで見れるようになる。 アイテムXのデータが、仕立て屋で売りだす設定になっていると、改造品かつカタログリストに未記載でも、仕立て屋で売り出されるようになる
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4012.html
小蒔「明日は京太郎さんの誕生日ですね」 春「……早いものでもう半年以上」 巴「何だかんだでこっちに引っ越して来ましたからねー」 霞「ええ。同じ屋根の下で若い男女が一緒……」 初美「霞は若くないですよ-」 霞「……」 初美「…………すいませんでした」 小蒔「霞ちゃんのことはいいんです!今は京太郎さんです」 巴「誕生日でしたっけ?どうします?祝うのはいいんですけど」 春「何の用意もしていない」 初美「これはやばいですよー、京太郎が泣いちゃいますよ-」 小蒔「そんなことはさせません!京太郎さんも大事な家族です、ちゃんと祝わないといけません」 春「でも、どうするの?プレゼントを渡すの?」 巴「ですねぇ。一日で用意できるといえば……」 巴「私達とか?」 霞「!!!」キュピーン 小蒔「????」 初美「…………ぎゅふふー」 春「……」グッ 巴「どうして、身構えるんですか」 霞「そんなことないわよ?」 春「語尾が疑問形。怪しい」 初美「そういうはるるこそ黒糖を手放してどうしたんですー?」 霞「あら。はっちゃんこそどうしたのかしら?そのいやらしい笑顔は?」 小蒔「巴ちゃん……何だか怖いです」 巴「姫様は見なくていいですからね-。あの人達は放っておきましょう」 小蒔「は、はい……」 春「夜這い……既成事実……」 初美「仕方がない……結婚……」 霞「……仲のいい夫婦……幸せな生活」 巴「……浮気……仕方がなかった……薬漬け……獣姦……」 小蒔「巴ちゃん、じゅーかんってなんですか?」 巴「姫様は知らなくていいで……いたっ、痛いですって!ちょっとした冗談ですから!」 霞「冗談に聞こえないから悪いのよ」 春「何だか、私が被害者のような」 初美「気のせいですよー。深く考えたら負けですー」 【翌日!】 京太郎「……うーん、さわやかな目覚めだ」 京太郎(何だか昨日は皆コソコソしていたような……変なことでもあったのか?) 京太郎(もしかすると、仕事でミスとか!?うわぁ……だとしたら申し訳ないなあ) 京太郎(とりあえず、謝りに行くかな。こういうことは先に言っておいた方がいいし) 京太郎「霞さんの部屋に行こう」 京太郎(一応、仕事を取り仕切ってるのは霞さんだし) 京太郎(謝るなら真っ先にするべきだよな!) 京太郎「霞さん、起きてますか~」トントン 霞「わっ!?ちょっ、京君!?」 京太郎「ちょっと、お話したいことがあって来たんですけど。今、大丈夫っすか?」 霞(ど、どうしましょう?今、ここで京君と二人きりのチャンスを手に入れるか!) 霞(抜け駆けはよくないという良心に従うべきか!) 霞(……わ、私は) 霞(ちょ、ちょっとぐらいなら……大丈夫よね) 霞「ええ、入っていいわ」 京太郎「それじゃ、失礼します」 霞「ごめんなさいね、まだ寝起きで」 京太郎「いえ、押しかけたのは俺の方ですし」 霞「ちょっと、待っててね。お茶入れてくるから」 京太郎「そんな、いいですよ!俺が入れるんで!」 霞「いいの!いつも、京君にはお仕事、頑張ってもらってるし。ね?」 京太郎「は、はぁ」 霞「とりあえず、アイスティーしかないけれど、いいかしら?」 京太郎(なぜ、アイスティーなのかは突っ込まないぞ……) 霞「それで、こんな朝早くに何かしら?」 京太郎「えっと、ですね……すんませんでした!」ドゲザー 霞「……へ?」 京太郎「昨日から霞さん達の様子がおかしくて!俺、仕事で何かミスったのかなって! とりあえず、謝ります!すんませんでした!」 霞「……あのねぇ、京君」 京太郎「」ビクン 霞「別に、京君が仕事でミスをしたからって訳じゃないのよ?」ナデナデ 京太郎「え……?」 霞「はぁ……本当に思いつかないの?」 京太郎「ええ、全く。霞さん達が慌てるなんてよっぽどですよ?」 霞「誕生日、よ。京君。君の誕生日の準備が忙しかったの。 本当は黙っていたかったけれど、隠して変な風に考えられたら困るしね」 京太郎「……ああ!そういえば、俺の誕生日って今日でしたね!」 霞「そ。本人が忘れていちゃ駄目じゃない」 京太郎「それを言われたら困りますね。俺ってあんまり祝われたことなかったんで」 霞「それじゃあ、今日はしっかり祝わないとね」 京太郎「はい!ありがとうございます!」 霞「よろしい。それじゃあ、私から――」チュッ 京太郎「……っ」 霞「……一足早いプレゼントよ。こ、これじゃあ不服かしら?」 京太郎「え、えっ」 霞「これでもすごく勇気を出したのよ」 霞「すごく、すごく……恥ずかしいけど、頑張ったんだからっ」 京太郎(な、何だ……霞さんがすっげー可愛いような……) 京太郎(や、やめろやめろ!落ち着け、俺!) 霞「……何か、言って欲しいんだけど」 京太郎(俺!何か言え!何でもいいから!えーと、え~~と!) 京太郎「その、霞さん……すっごく可愛いです」 霞「~~~~~~~!!」ボンッボンッ 霞「も、もう!そういう恥ずかしい言葉は禁止!禁止よ!」 京太郎「ええ!?何か言えって言ったのは霞さんじゃないですか!」 霞「知らないわよ!馬鹿、京君の馬鹿!」 京太郎「俺、責められる立場ですか!?」 霞「そうよ!人の気も知らないで!」 霞「……そういうこと、言われたら」 「ますます好きになっちゃうじゃない……!」 終われ!
https://w.atwiki.jp/kagamin_bocchi/pages/77.html
byピザ(コネチカット州)2007/10/25(木) 今日はみゆきさんの誕生日だな。でも、かがみんとはあんまりからまないな。 かがみ「今日はみゆきの誕生日ね。電話しよっと」 呼出中・・・ かがみ(繋がった!) 電話「こちらはNTT DoCoMoです。お掛けになった電話番号は、 現在使われておりません。番号をお確かめの上お掛け直し下さい。こちらは…」 かがみ「・・・・・」